a small,good thing
<< 40 | HOME | セレブ >>
横断幕
2014.10.09 Thursday - comments(0)
ここのところスタジアムに行くといつもゲーフラや横断幕ばかり気にして見ていた。サイズはどれくらいがいいか、フォントは明朝よりゴシックか筆文字が目立っていいとか。業者さんで作ったものと手作りしたものは、見てすぐにわかる。愛を込めて手作りしたものは、なんだか思いが伝わる気がするし、もはや職人技と言えるほど手の込んだ作品を見かけると感動すら覚える。

横断幕が選手の目に入っているのかはよくわからないし、なくても試合に影響するものではない。ファンの自己満足に過ぎないかもしれないけど、それでも応援する選手の横断幕が一つもないのは淋しい。スタジアムに横断幕が増えれば増えるほど気分が上がってくるのは、ファンも選手も同じにも思えるし、ここはぜひ一つ手作りしよう!と、岩政選手の試合用に急遽友だちと集まって手作りすることにした。試合は4日後のバンコクだ。

岩政選手のチームカラーは赤だから、赤い布に白文字で選手の名前を書くことにした。サイズは一般的なタテ90cm。これは、90cm幅の布を買ってくればいい。ちょうど家に赤いシーチングの布が5mあったので、これを使うことにした。

時間は限られているし、デザインに凝るよりシンプルな方が素敵だったりするから、とにかく大きく「岩政」と書く。時間に余裕があれば「岩政大樹」とフルネームで。タイリーグだからタイ語でとも思ったが、日本人らしく日本語でいく。できれば、先日購入した筆文字フォントを使いたかったが、塗るのが大変なので、一番簡単なゴシック体にした。



以下は覚書。

(1)Illusratorで原寸サイズのアートワークに文字を入力。アウトラインを取る。
(2)線をなぞりやすいように、線幅を2pxに。
(3)[プリント]からタイル印刷。A4×12枚にプリント。



(4)プリントした12枚をマスキングテープで貼り合わせる。
(5)できあがった下絵に沿って、布に水性ペン、水性絵の具、水性ペンキなどで描いていく。


車で家に向かっている友だちに「水性の白い絵の具を買ってきてほしい」と頼むと、「車の中に水性の白いペンキがあるの。ハケもあるよ。これを使おう」と言う。偶然とはいえそんなことがあるだろうか!なぜ白い水性ペンキを偶然持っていたかと聞くと、ちょうど庭の柵を白く塗ろうと思っていたらしい。室外用だから雨に濡れても大丈夫という完璧なペンキだ。

ペンキが床に付いてしまわないように、ビニールのゴミ袋を敷き、その上に新聞紙を厚く重ねる。その上に赤い布を広げて、型に沿ってチャコペーパーの上からなぞっていく。ボールペンだとあまり色が付かないので、洋裁道具のルレットを使った。

布に書かれた線に沿って友人が白いポスカで輪郭を書いていく。その輪郭の内側をペンキで塗る。布は思いの外ペンキを吸収して、なかなか白にならず、何度も何度も重ね塗りしてようやくハッキリとした白文字が浮かんでくる。

そんなふうにして、22:00頃スタートした横断幕作りは3時間かけて終了。ペンキがなくなったので、「岩政大樹」までは描けず「岩政」だけになってしまった。それでも、みんなで応援するからには、横断幕を用意したいねと話していたことが、なんとか間に合ってうれしい。これをバンコクのスタジアムに持って行く。

一度横断幕を作ると欲が出てまた別のものが作りたくなる。内田選手ファンの二人に「いつか、おかえり篤人の横断幕つくらないとね」と言ったら、目をうるうるさせていた。

一人で海外観戦に行くなら、多分ここまではしない。横断幕を持って行ったとしても、恥ずかしくてなかなか掲げることができないと思う。サッカー観戦は思い切り楽しんだもの勝ちだ。準備の段階から旅はもう始まっていて、観戦する仲間たちとのアナログな作業はとても愉快だった。あとは、岩政選手が所属するBECテロ・サーサナFCがカップ戦の決勝で、優勝してくれたら言うことなし!


読み込み中

Instagramで閲覧


読み込み中

Instagramで閲覧


読み込み中

Instagramで閲覧


読み込み中

Instagramで閲覧

a small, good thing
COMMENT
コメントする









/
[ - ]  RSS1.0 / Atom0.3
ENTRIES
TWITTER
CATEGORY
ARCHIVES