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I NEED TICKET(1)
2014.07.06 Sunday - comments(0)
サンパウロに一週間滞在中、スケジュール的に1試合だけ観戦できる試合があった。6/23 13:00〜、オランダ vs チリ。朝食会場に行こうとエレベーターに乗るときに、中から出てきたのは全身オレンジのオランダサポーターだった。小さな食事会場は、オランダのオレンジとチリの赤で二分されていて、この中の誰かチケット1枚余ってないかしらと思いながら、ホットサンドを焼いた。私はこの試合のチケットを持っていなかった。

「チケット1枚譲って」と英語とポルトガル語で書いた紙を持ってスタジアムへ向かった。人生初のニードチケットは、結論から言うと惨敗で、あれだけ大勢の人が紙を掲げていたのに、まずは完全装備のオレンジ軍団が交渉成立でいなくなり、チリ勢も次第にいなくなり、最後まで残っていたのは、どちらのサポーターでもない中立の人たちだった。

私と同じく3時間ほど立ち続けていたおじさんはボリビアの人だった。彼も試合開始前にはいなくなったので、チケット入手できたのか、パブリックビューイングに向かったのか。日本人も多かった。声をかけてくる人の多くが、1000USドルでどうだ?とか、2000レアルだとか、強気だった。1試合に10万円も出すくらいなら、その資金を欧州観戦に使いたい。悪質なダフ屋に何度も声をかけられて、メトロ駅構内のATM機に走ろうと思わなかったわけでもなかったが、思いとどまった。キックオフの時間を過ぎた頃、一人のおじさんが「もうあっちのテレビで見ようぜ!」と私の腕を掴んで歩き出した。

おじさんは「2000レアルなんてふざけてるよ!」「そんな金出せるかよ!」と憤っていて、諦めがついた頃、二人で「おれたちゃ〜、金がない〜〜!」「チケットもない〜〜!」「スタジアムはすぐそこだ〜〜!」と妙なメロディーを付けて歌った。そのおじさんも気がつけばいなくなっていた。もしかしたら、試合開始後に値が下がって入れたのかもしれない。

私はというと、あれほど見たかった試合がどうでもよくなってしまったというか、すっかり心が折れてしまった。サッカーも見たいけど限られた滞在時間でブラジル建築も見たかったので、ラテンアメリカ記念公園、イビラプエラ公園へと向かった。ブラジリアだけでなく、ここサンパウロにもオスカー・ニーマイヤー建築が多くあるのだ。

定価90ドル〜175ドルのチケットがここまで高騰するとは思わなかった。考えが甘かったのか。そして、ニードチケットするならオレンジの服で来るとか、なにか工夫をしないといけなかったのかもしれない。

いずれにしても、度胸が付いた。




愛媛FCのユニフォームを着た彼は、以前松山に住んでいて、やはりチケットが入手できなかった。


網タイツを履いたこの人は、写真撮影に応じるごとにお小遣いを稼いでいた。


試合は見れなかったけど、人間観察は楽しかった。


試合開始後、観戦を諦めて帰る人たちを多く見かけた。
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