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つまり、早く着きすぎたのだった
2013.06.24 Monday - comments(0)
上ってきた坂道を引き返して、また観光案内所を探す。せめて町の地図を手に入れて、自分が今どこにいるのか確認したかった。寒さに耐えかねて入ったデパートの警備員さんに道を尋ねると、横断歩道を右に曲がったところにあるという。「看板にACDCと書いてあるよ」と言うので、頭の中にハードロックバンドのAC/DCが浮かんだ。観光案内所とAC/DCが一体なんの関係があるのか。実際、そこにあったのは「ADAC」という旅行代理店のようなお店で、サッカーのチケットは売っていなかった。じゃあ、無料のシティマップはありますか?と聞くと、あるわけないじゃない?という返事だった。お手上げだ。




チケットは、スタジアムで買おう。
アウェイのチケットがなければ、ホーム席で観戦しよう。
入れないということはきっとないだろう。
とにかく、スタジアムに早めに行こう。

と決めたものの、スタジアム行きのバスに乗ろうとすると「スタジアム行きなら駅の反対側から無料シャトルバスが出るから、それに乗りなさい」と運転手が言う。しかし、そのバスは試合開始の2時間前にならないと来ないし、チケットを持っていれば無料であって、私はまだチケットがない。それより、早くスタジアムへ行きたいので有料バスに乗ろうとする。でも、乗せてもらえない。言われるがままにバスを降りること数回。フリーWIFIを拾うこともできず、ネットが使えるスタバもない。

本当に今日、この町で試合はあるのだろうか。不安に思っても調べる術がない。言葉も通じない。

駅構内を抜けて反対側に出ると、ボルシアMGのグッズを売るミニバンがあった。バスはまだ来る様子はなかった。へこたれて駅前の喫茶店で紅茶を飲み、ぼんやり人間観察していると、上着の下にユニフォームをのぞかせた人を見つけた。ようやくサッカーを見に行く人を確認できてちょっと安心した。見るからにボルシアMGに人生を捧げてます!といった様子の気合いの入ったおじさんがやってきて圧倒された。私の視線に気づいたおじさんは、ニヤリとして誇らしげに胸のエンブレムを指した。こういう見るからに強烈なサポーターはどのクラブにも必ずいる。

まるでサッカー色のなかった町に、サポーターの姿が目立ってきた。日も暮れた。そろそろ時間だ。

1211-デュッセルドルフ
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