a small,good thing
Matsuyama - 6
2008.05.11 Sunday - comments(2)
(検索でアクセスした方のためのリンク。しまなみ海道を自転車で走った記録はここからスタートです。

映画で見た万灯会(まんとうえ)の幻想的な風景が強く記憶に残っている。暗闇に浮かぶ無数の光、あれはどこだろう?と調べたところ、道後温泉にほど近い石手寺だと知った。四国八十八カ所巡りの第五十一番札所だ。飛行機に乗る前に、石手寺へ出かけた。




この日は夏のようだった。石手寺の帰りに道後温泉で汗を流した。地元の方たちは観光客の少ない午前中に多いらしい。脱衣所では年金の話題で持ちきりだった。湯上がり、いよかんソフト。


時間があれば松山城に向かうロープウェーに乗って、山の上から町を見たかったけれど、時間切れ。赤い手ぬぐいをぶらさげて歩いていたら、あっという間に乾いた。


お昼にまた海の幸を。680円ってどういうこと?(しかもケーキ付き)


ああ、松山。名残惜しい。
後ろ髪引かれる思いで、初めての四国を飛び立った。


飛行機がふわっとしてすぐ興居島が見えた。さよなら、小富士山!


こちらは富士山。
0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Matsuyama - 5
2008.05.11 Sunday - comments(0)
前日のしまなみ海道の疲れを癒すべく、道後温泉に行った。スピッツのツアーパンフか何かで、メンバーが撮影したのがここだった。映画「がんばっていきまっしょい」で、主演の田中麗奈と中島朋子がお風呂上がりにお座敷でバッタリ出会うシーンも印象に残っていた。そして、「水曜どうでしょう」でまだ大学生の大泉さんが連れてこられたのもここ。道後温泉はそんなこんなでとても楽しみだった。途中のみかん屋さんで、浮かれて大量購入。





湯上がりサイダー。そして坊ちゃん団子。ドライヤーのねじれをひたすら直す。松山の繁華街、大街道のちょっといい料亭でごはん。魚がべらぼうにおいしい上に、すごいボリューム。そのおいしさを誰かと分かち合うことのない一人旅の淋しさよ。食べながら祖母にご当地絵はがきを書いた。

0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Matsuyama - 4
2008.05.11 Sunday - comments(0)
伊丹十三記念館に行ったのは、そのシャープで美しい建築が見たかったからで、正直言って伊丹十三という人に興味があったわけではなかった。映画監督さんとしての顔しか知らなかった。大間違い。これほど多くの表現方法を持った人だとは。しかも、それらがすべて一流。たとえばイラスト、デザイン、文章、映像、俳優、料理‥‥。伊丹十三について今まで何も知らずにいたことを、なにか、もったいないと思った。人間としていっぺんに好きになった。大の猫好きだし。




記念館に入ってすぐのスクリーンで、女優の宮本信子が「ようこそいらっしゃいました」と語りかけてきた。なぜに宮本信子が?と思ったら、奥さまだったのね。そんなことすら知らなかった!お恥ずかしい。十三まんじゅうはその宮本信子のアイデアで作られたとか。


カフェ「タンポポ」でみかんジュースの飲み比べ。愛媛ならでは。
ええと、全部おいしい。比べるなんて無理。


回廊と中庭。建築を手がけた中村好文さんもまた伊丹十三に魅了された人だったとか。「この伊丹十三記念館を他の建築家が手がけたとしたら、ものすごく嫉妬したはず」と、とある映像の中で語っている。




東京に帰ってから、伊丹十三の本を何冊か読んだ。今では一般的な口語体でのエッセイとうのは、伊丹十三が元祖なのだとか。挿絵も素晴らしい。「13の顔を持つ男」も見た。あまりにも魅力に溢れた人物像に思い切り衝撃を受けてしまった。1997年、彼はビルから飛び降りて亡くなった。その出来事から10年、宮本信子が映画の世界に帰ってきた。「眉山」はとても素敵な作品で、宮本信子がこうしてまた映画に出ることをとてもうれしく思った。
0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Matsuyama - 3
2008.05.10 Saturday - comments(0)
10年近く住んだ西荻窪。2月まで暮らしていた駅前のアパート近くに「興居島屋(ごごしまや)」というちょっと変わった古本屋さんがあった。看板が忍者。そのお店のご主人のおじいちゃんが興居島という島の出身らしい。で、島辞典「シマダス」で調べたら、松山市内からほど近いということがわかった。松山から高浜へ向かったのはそんな理由。旅のきっかけなんてそんなもの。


島に降り立ったものの、これといって何もない。人気もほとんどない。どうしたものかと思い立って、船から下りたおばちゃんに「あのー、みかん売ってるところはありますか?」と聞いたら、「みかんの季節は終わったよ」と言われてしまった。


いよいよどうしたらいいのかわからず、島を10分ほどワーッと駆け足でまわって、今乗ってきた船で愛媛に帰った。満足。





大きな地図で見る
0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Matsuyama - 2
2008.05.10 Saturday - comments(0)
「坂の上の雲ミュージアム」から少し坂をのぼったところに「愚陀佛庵(ぐだぶつあん)」があった。明治28年(1895)、松山中学校に赴任してきた夏目漱石が下宿した家。一時、親友の正岡子規が1階、2階に夏目漱石が住んでいたこともあったとか。ここに夏目漱石が住んでたのかーとしみじみしていたら、どうやら当時の復元だったらしい。



伊予鉄道で終点の高浜まで。ローカル線の先頭車両で見慣れない景色に夢中。


趣のある木造二階建ての「高浜駅」。島に夢中になってから、瀬戸内を舞台にした多くの映画を見た。中でも田中麗奈主演の映画「がんばっていきまっしょい」が好きで、なんとなく四国のイメージはあの映画の雰囲気をイメージしていた。ドラマ版では、この高浜駅もロケーションとして登場したらしい。



坊ちゃんが赤シャツらと釣りに出かけた時に名付けた「ターナー島」があった。当時の松は枯れてなくなっていた。


駅を降りたら目の前に船乗り場があって、すぐ向こう側には小さな山が見えた。興居島(ごごしま)は意外と近いらしい。近いとわかれば行かないわけにはいかない。向こう岸へ行きたい!行くか?行くでしょ。行こう!売店でお弁当を買って船に乗る。10分で到着するとは予想外!急いで食べた。




あの映画で見た静かな海。
興居島にあるあの山は小富士山。
0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Matsuyama - 1
2008.05.10 Saturday - comments(0)
2008/04/13の朝ごはん。

共にしまなみ海道を走破した友人は昨日渡った最大の強敵、来島海峡大橋を徒歩、そしてランニング(途中からバス)で尾道方面へと帰って行った。同い年にして感心のその体力!私はというと、今治から電車で松山へと移動。

ああ、松山!松山!松山ケンイチ!(一切関係なし)


坊ちゃん列車が走る。松山を訪れる前に読んでおこうと思った夏目漱石の「坊ちゃん」は読了ならず。ホテルの向かい側には噂の「ラフォーレ原宿松山」が。松山なのに原宿。しかし、1月に閉店していた。


安藤忠雄設計の「坂の上の雲ミュージアム」
司馬遼太郎の「坂の上の雲」、できれば読んでから訪れたかった。






0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Shimanami - 6
2008.05.03 Saturday - comments(0)
6つ目の島、大島上陸!
恐ろしく長いと感じていたしまなみ海道、これが最後の島とは。名残惜しさもありながら、この大島の道のりは過酷だった。泣けるほどに。フルマラソンに比べたらしまなみ海道80kmなんて楽勝かもしれない。でも、過酷だった。緩やかな坂道も、もはや膝が笑ってペダルが漕げなくなっていた。そして、膝以上におしりが痛い。ママチャリは衝撃をすべておしりで受けるので、段差に差し掛かる度に脳天にズキーンと激痛が走る。でもやめない。がんばれ。




最後の強敵、来島海峡大橋が見えてきた。この橋は4km以上あるので、自転車は30分、徒歩だと2時間かかる。この橋の向こうは四国!愛媛県今治だ。


なんとか夕日に間に合った。夕日を受けてきらめく穏やかな瀬戸内海があまりに美しくて、しばらく足を止めた。思いがけず友だちと一緒に走ることができたし、この景色があったからここまで走ってこれた。一人だったら途中でバスにでも乗っていたかもしれない。「一人じゃない」と何度勇気づけられたことか。


海の上を自転車で駆け抜けるのは爽快だった。辛かった道のりが既に名残惜しい。




来島海峡大橋を渡ってすぐ、サイクリングターミナル「サンライズ糸山」到着。ゴオオオオオオオル!!!やりました!感無量!おめでとう!ありがとう!

ところが、自転車を返却しょうとしたところで「これからどこ行くの?」「今治駅まで6kmくらいあるよ」「駅でも返却できるし、市内の宿泊施設だったらそのまま自転車を置いといてくれてもいいんだよ」と、冷めた表情のおじさん。できることなら、尾道から走ってきたことを褒め称えて欲しい気分。そして、欲を言うならクラッカーの一つでも鳴らしてもらいたい。ゴールは、思いの外静かだった。

宿泊する場所も決めていなかったので、とりあえず今治駅までまた自転車で移動することにした。一度ゴールしてしまったので、気持ちがすっかり萎えてしまった上に、終わったと油断した体の痛みが強くなる。日が暮れる中、痛みを堪えて自転車を漕ぐ。


朝8:30頃スタートして、今治到着17:30。約9時間のサイクリングだった。
0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Shimanami - 5
2008.05.03 Saturday - comments(2)
5つ目の島、伯方島上陸!
伯方島といえば伯方の塩。で、伯方の塩ソフト。



伯方島はあっという間に通り過ぎ、伯方・大島大橋を渡る。その途中、無人島「見近島」へと降りる階段が。この見近島にはキャンプ施設もあるとか。寄り道したい気持ちを抑えて、最後の島、大島へと向かう。
0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Shimanami - 4
2008.05.03 Saturday - comments(0)
世界一の斜張橋「多々羅大橋」を渡る。橋の途中で広島県から愛媛県に突入。


4つ目の島、大三島上陸!



多々羅大橋を渡ってすぐのところにある道の駅「多々羅しまなみ公園」に立ち寄った。瀬戸内の風を受けながら「こんな日は芝生に寝ころびたい!」と叫んでいたら、そこに芝生があった。子どもが「おかあさーん、あそこに人が寝てるよお」とこちらをしきりに指さしていた。


この島に、廃校を利用した「大三島ふるさと憩いの家」という民宿がある。ここに泊まるのを楽しみにしていたのに、満室!しかも、しまなみ海道からは自転車で2時間の道のりで、いくつかの山を越えなくてはならないらしい。山越えは無理。またの機会にとっておくことにした。

大三島橋を渡れば伯方島。
0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
Shimanami - 3
2008.05.03 Saturday - comments(0)
3つ目の島、生口島上陸。

ママチャリの荷台には1.5kgの三脚。リュックにはPowerBookなど約6kg。前方のかごには着替えなど旅道具一式。よい子は決してまねをしてはいけないスタイル。そして、やっぱりママチャリはキツい。特に橋に向かう急な坂道が。できれば、マウンテンバイク(台数の少ない上に、競争率が高い)を前もって予約しておくか、今治出発ならロードレースタイプの自転車を借りるのがいい。そして、荷物は少ない方がいい。



みかん好き、誘惑に負けそうになる。


生口島といえばタコ!蛸処憩でお昼ごはん。



タコづくし。こんなにタコを食べたのは生まれて初めてだ。


商店街もタコだらけ。平べったいタコ、買っておけばよかった。


男子学生がお弁当を食べていた。いい風景。


檸檬は木になるものだとわかってはいたけれど、見るのは多分これが初めて。


道ばたでみかんを売るおばちゃん。ぜひ買いたかったのだが。
0804 尾道〜今治、しまなみ海道自転車で四国上陸、松山、興居島
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